多結晶の弾性率から結晶粒間の弾性相互作用を考慮して単結晶の弾性率を決定することが可能なinverse Self-consistent (iSC) 近似を構築した。さらに、六方晶系以外の結晶構造を有する単結晶の弾性率の決定にも適用可能なinverse Voigt-Reuss-Hill (iVRH) 近似の構築を行った。加えて、iSC 近似およびiVRH近似を一方向凝固によって作製された純銅多結晶に適用し、構築した手法の有効性を実証した。また, 生体用Ti-Nb系合金のβ相中にω相およびDiffuse ω構造が形成された際の単結晶の弾性特性を明らかにした。
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