本研究は、深海も含めた海中環境において生物の生息などに影響を及ぼす海水pH等の化学パラメタを多次元に可視化することを目指し、複数の計測部を有する光ファイバセンサシステムを開発し、評価することで基盤技術を確立することを目的とした。本研究の成果として、ヘテロコア光ファイバ技術を応用することで、約23m毎4点のpHを同時に計測可能な全長約90mの多点計測光ファイバを実現できた。さらに耐圧容器に収納可能な小型OTDR装置、現場計測用光ファイバケーブル及び展張装置を組み合わせることで、10m毎、全長50mの多点計測光ファイバセンサシステムの構築が可能になった。
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