ミリ秒オーダーで過渡的に変化するプラズマの電子温度及び電子密度の空間分布変化をトムソン散乱計測システムによって計測可能にするため、マルチレーザーシステム及びバーストレーザーの検討を行った。マルチレーザーシステムを用いることにより、1ミリ秒以下の水素ペレット溶発現象の観測に成功した。これにより、トムソン散乱計測の時間分解能を現在の10msオーダーから1ms以下への向上を実証した。さらに時間分解能を向上させるためにバーストモードで動作するレーザーの基本的検討を行い、ジュール級のレーザー出力を確認した。今後、国際共同研究などを行いながら、高速トムソンシステムのさらなる高性能化を行っていく。
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