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2018 年度 研究成果報告書

腫瘍微小環境における癌幹細胞維持ならびに悪性化機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 26710005
研究種目

若手研究(A)

配分区分一部基金
研究分野 腫瘍生物学
研究機関東京大学

研究代表者

大澤 毅  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任准教授 (50567592)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワードがん微小環境 / がん幹細胞
研究成果の概要

癌の増殖と転移には腫瘍微小環境が重要な役割を果たす。これまで申請者は低酸素下の栄養飢餓で残存する癌細胞が癌の悪性化、及び、治療抵抗性を促進することを見出し報告してきた。本研究はこの低酸素・低栄養によって誘導される癌の悪性化のメカニズムを癌幹細胞の詳細な解析から解明し、低酸素・低栄養に抵抗性な癌幹細胞を標的とした新しい癌の制御法の開発につながる研究を目指して研究を行った。本研究から、低酸素・低栄養・低pHといったがん微小環境に起因する悪性化機構のいち部を解明し、現存する化学療法や血管新生阻害療法との併用で相乗効果が期待できる新しい標的分子の探索と治療への応用のための基盤となる研究を実施した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の低酸素・低栄養の培養系を用いて樹立した細胞株を利用することにより、低酸素・低栄養の腫瘍微小環境における癌悪性化と治療抵抗性のメカニズムを解明し既存の抗癌剤や血管新生阻害剤と併用可能な新しい制癌法を開発することが可能になる。これら抵抗性の克服は、次世代の抗癌剤や血管新生阻害剤の開発にきわめて重要と考えられ、本研究は、
(1)大腸がん、乳がん、肝がんなどの血管新生阻害療法が承認されている癌治療についてさらに改良を加えること
(2)Hypovascularな膵臓癌や、高転移性な脳腫瘍などの抗癌剤や血管新生阻害療法の効果が見られない難治癌のモデル系として非常に有用で意義のある研究と考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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