研究課題/領域番号 |
26710015
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
柿澤 茂行 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 主任研究員 (10588669)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 細菌 / ゲノム / 遺伝子 |
研究実績の概要 |
難培養性細菌の全ゲノムをクローニングするためのベクターのテストを行った。このベクターは、YAC(酵母人工染色体)ベクターに、マイコプラズマ用の耐性マーカーを加え、かつ、マイコプラズマ細胞内での複製に必須なOriC領域を保持したものである。これを用いて大きなゲノム断片のクローニングを行ったところ、酵母においてインサートの入っていない空ベクターが得られる比率が大幅に上昇してしまった。この原因を探るべく様々なテストを行ったところ、OriC領域に存在すると思われる酵母の複製開始点によって、ベクターのみのクローンが多数得られてしまう可能性が示唆された。よって、このOriC領域をまずはベクターから除き、これを用いて大きな断片をクローニングした後にOriC領域を導入するのが効果的であると考えられたため、そのように軌道修正した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全ゲノムをクローニングする系を確立するため、ベクターを新たに開発し、これをテストすることができた。また、マイコプラズマでの複製に必要なOriC領域の導入には、タイミングが重要であることが分かって。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き研究を推進し、ゲノムクローニング系の確立を行う。加えて、クローニング後に新たにOriC領域を導入する系の開発も行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
ベクターに導入する遺伝子の有無について、追加で調査すべき必要性が生じたため。について、新たな情報が得られたため、一部追加で調査を行う必要が生じたため。
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次年度使用額の使用計画 |
ベクターに導入する遺伝子をより詳細に解析するための消耗品費として使用する予定。
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