研究課題
若手研究(A)
生きた細胞や組織の深部を観察すればするほど、生体構造により光が乱れ、像が劣化する。そこで、光の乱れを補正して高解像観察を行う補償光学を応用し、精細なライブイメージングを行うことが本研究の目的である。本研究では、生きた植物細胞による光の乱れを点像分布解析と計算によって解明した。この情報は高精度の補償光学系の設計に不可欠である。また、補償光学に最も重要な波面計測に関して、感度を約25倍向上させるとともに、画像相関法を補償光学系に適用し、精細なライブイメージングを行うことに成功した。これにより、細胞内の広範囲で補償光学系を動作させ、さらに励起光によるダメージも大幅に低減させることが可能となった。
光学、イメージング科学、生物物理学、細胞生物学