海産生物の種横断的な有害物質耐性・分解機構－汚染底質中の生物群に環境修復術を学ぶ

2017 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 26712017
• 研究種目: 若手研究(A)
• 配分区分: 一部基金
• 研究分野: 水圏生産科学
• 研究機関: 国立研究開発法人水産研究・教育機構
• 研究代表者: 伊藤 克敏 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 主任研究員 (80450782)
• 連携研究者: 伊藤 真奈 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 任期付研究員 (60735900) ; 太田 耕平 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10585764) ; 羽野 健志 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 主任研究員 (30621057) ; 隠塚 俊満 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 主任研究員 (00371972) ; 大久保 信幸 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 主任研究員 (50371787) ; 持田 和彦 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, グループ長 (00371964) ; 河野 久美子 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 主任研究員 (10371973) ; 桑原 隆治 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 瀬戸内海区水産研究所, 環境保全研究センター長 (10416026)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: 汚染耐性生物 / バイオレメディエーション / ヒメナイワンイトミミズ / アベハゼ / コノハエビ / 多環芳香族炭化水素 / 有害化学物質 / 環境修復技術

研究成果の概要

本研究の実施により、汚染耐性生物が、有機汚濁に対して耐性があるだけでは無く、有害化学物質に対しても高い耐性・分解能を有することが明らかとなった。また、その分解機構には、薬物代謝酵素の関与が示唆された。実環境中の汚染底質を用いた浄化試験においては、生物種および組み合わせの違いにより浄化能が異なることが明らかとなった。よって、環境浄化を効率よく実施するためには、その環境の汚染実態に合わせた生物種を用い、単一の生物種では無く、複数の汚染耐性生物の組み合わせにより、実施することが重要であることが明らかとなった。

自由記述の分野

環境毒性学