研究課題
若手研究(A)
本研究は、がん抑制遺伝子CYLDの発現消失による癌患者の生命予後悪化の要因究明を目的とし、研究成果として、①腫瘍組織のCYLD発現消失は、低酸素環境に加え、腫瘍微小環境の変化などの複合的要因により惹起されていること ②腫瘍悪性化には、TGF-β、NF-κB、MAPKシグナルなどの細胞内シグナルが関与していること、③CYLD発現が抗がん剤の効果予測マーカーとして有用である可能性、などが示され、腫瘍組織におけるCYLDの分子機能動態の一端が明らかとなった。
分子病態解析学