研究課題
①体液サンプルを用いた超ハイスループット代謝プロファイリング技術尿を用いた予備検討の結果、単純希釈するだけでサンプル調製が可能である事を確認した。また、血清については有機溶媒にて除タンパク質を行い、上清を希釈するだけでサンプル化化能であることを確認した。現在、新規マトリックス候補化合物80種を用いて、より広範囲の化合物をカバーできるマトリックスの探索を進めており、標準物質を用いたデータ取得を既に終えており、データ解析中である。②空間分布情報を保持した疾病マーカー探索技術九大医学部第一外科と共同で、乳ガンの症例(腫瘍・正常 99症例 119サンプル)を用いたマーカー候補探索を行っており、既に分析を終え解析を進めている。大腸がんの検体20例で解析を行った予備検討でマーカー候補となった化合物が、乳ガンでも有意に蓄積することを確認した。現在、マルチマーカーによる判別の可能性と、有意差のあった未同定ピークの同定を進めている。
2: おおむね順調に進展している
申請書に記した研究計画に沿って実験・解析を進め、年度内での達成目標をクリアできた。臨床検体を用いた空間分布情報を保持した疾病マーカー探索については当初の目標を上回る成果が出ている。
平成27年度も申請書に記した研究計画に従って、設定したマイルストーンの達成に向け着実に進める。
雇用していたテクニカルスタッフが年度末に体調を崩し、欠勤を余儀なくされたため、人件費として使用予定であった額が未使用のままとなった。
分析装置に使用するヘリウムの価格が当初より高騰しているため、消耗品費として未使用分を当てる予定である。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)
Analytica Chimica Acta
巻: 813 ページ: 70–76
10.1016/j.aca.2014.01.032.
Metabolites
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doi: 10.3390/metabo4020319.