研究成果の概要 |
大動脈瘤に対する人工血管置換術は、瘤破裂の予防効果は絶大だが、手術侵襲が大きいため、新たな低侵襲治療法の開発が望まれている。我々は、間葉系幹細胞が有する抗炎症作用・免疫寛容に着目し、骨髄由来間葉系幹細胞の静脈内投与による大動脈瘤治療効果を示してきた。本研究では、超音波診断装置を用いた同一個体の継時的評価を行い、瘤径縮小効果があることが示された。また、治癒メカニズムの解明として、NF-kB, STAT, Smad3, Aktリン酸化シグナル伝達経路の関与、MSCエクソソーム静脈内投与による大動脈瘤縮小効果、MSC培養上清中に大動脈瘤形成抑制に働くとされるmicroRNAsの存在を明らかにした。
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