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2018 年度 研究成果報告書

間葉系幹細胞による大動脈瘤治療の臨床応用を目指した研究

研究課題

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研究課題/領域番号 26713043
研究種目

若手研究(A)

配分区分一部基金
研究分野 心臓血管外科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

緒方 藍歌  名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (70718311)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード大動脈瘤 / 間葉系幹細胞 / シグナル伝達 / エクソソーム / 抗炎症作用 / microRNA / 超音波診断装置
研究成果の概要

大動脈瘤に対する人工血管置換術は、瘤破裂の予防効果は絶大だが、手術侵襲が大きいため、新たな低侵襲治療法の開発が望まれている。我々は、間葉系幹細胞が有する抗炎症作用・免疫寛容に着目し、骨髄由来間葉系幹細胞の静脈内投与による大動脈瘤治療効果を示してきた。本研究では、超音波診断装置を用いた同一個体の継時的評価を行い、瘤径縮小効果があることが示された。また、治癒メカニズムの解明として、NF-kB, STAT, Smad3, Aktリン酸化シグナル伝達経路の関与、MSCエクソソーム静脈内投与による大動脈瘤縮小効果、MSC培養上清中に大動脈瘤形成抑制に働くとされるmicroRNAsの存在を明らかにした。

自由記述の分野

再生医学、心臓血管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者・メタボリック症候群人口の増加を背景に、大動脈瘤罹患患者数は年々増加している。65歳以上の6-9%に腹部大動脈瘤が形成されているとの報告がある。標準的な治療法は人工血管置換術で、瘤破裂の予防効果は絶大だが、特に上行・弓部や胸腹部大動脈の人工血管置換術は、非常に手術侵襲が大きく、手術死亡率・合併症発症率も高い。従って、大動脈瘤治療の低侵襲化は国民的課題である。本研究では、成人の骨髄などに存在する間葉系幹細胞を利用し、静脈内投与することにより、抗炎症作用等を介した大動脈瘤径の拡大抑制効果が得られたことを明らかにした。この成果は、大動脈瘤に対する間葉系幹細胞治療の可能性を示した。

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公開日: 2020-03-30  

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