咀嚼が高次中枢摂食調節機構に与える影響の解明:絶食後空腹状態において、無味無臭のガム咀嚼、実際に食物の摂取、何も行わなず安静、の3つの課題前後の食物に対する注意力の変化を調べるために、食物関連画像に対する反応時間および眼球運動を測定した。反応時間および眼球運動は、ガム咀嚼前後と摂食前後ともに有意に変化し、食物への注意力が減少したが、安静前後の変化は認められなかった。 前歯/臼歯部咬合の違いによる咀嚼運動時の神経機構の同定:前歯部のみ、または臼歯部のみでの咀嚼時、fMRI-筋電図同時計測を行い賦活パタンの違いを検討した。脳賦活と咀嚼筋筋活動の相関関係は、前歯/臼歯部咬合で相反する様相が示された。
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