多くの候補の中から最もよいものを見つける「最適化」の手法が,本研究の中心的な技術である.本研究では,ネットワークなどの離散構造を研究対象とする最適化手法を中心に扱い,特に「離散世界における凸最適化」に対応するといえる劣モジュラ最適化やその周辺の技術をベースにしたネットワーク最適化手法の理論的発展を目指し研究に取り組んだ.また,基礎理論に加えて,理論に基づいた高度なネットワーク最適化技術を,機械学習を含む人工知能関連分野等に応用することによって,現代社会における問題解決のための最適化理論の基礎技術の構築や効率のよいアルゴリズム設計に取り組んだ.
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