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2015 年度 実施状況報告書

トピック抽出を用いたコードクローン検出手法

研究課題

研究課題/領域番号 26730036
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 則裕  名古屋大学, 情報科学研究科, 准教授 (00582545)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードコードクローン / ソフトウェア保守
研究実績の概要

提案手法の評価として,「本ツールがコードクローンとして検出したコード片が,既存のコードクローン検出ツールで検出されるか」を評価した.入手可能であり,かつ代表的なコードクローン検出ツールである CCFinderX や DECKARD,CloneDRとの比較を行った.各ツールともに,検出するコードローンの量をパラメータで変更できるようになっているため,パラメータを変更しながら比較を行った.また,「既存のコードクローン検出ツールと比較して,本ツールのスケーラビリティ(検出時間やメモリ消費量)は高いか」についても評価を行った.
次に,「本ツールが検出したクローンセット(コードクローンの同値類)を提示したとき,保守作業を行う開発者を支援できるか」を評価した.この評価については,実用的な観点から評価を行う必要があるため,企業のソフトウェア開発者の意見を積極的に取り入れた.具体的には,「検出したクローンセットがその後の保守作業において同時に修正される,もしくは同一の欠陥を含んでいるか」という評価基準を採用した.
両評価ともに,オープンソースソフトウェアに含まれるコードクローンに対して提案手法は一定の有効性を示すことができた.類似した識別子名を含むコード片は,類似した機能を持つことが多く,同時にバグ修正が行われやすい.そのため,提案手法をツールとして実装すれば,オープンソースソフトウェアに含まれるコードクローンに対する保守作業を効率化できると期待される.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

評価実験に関して協力を得る予定だった企業のソフトウェア開発技術者との日程調整に時間がかかってしまい,評価実験に本年度末までかかってしまった.

今後の研究の推進方策

今年度は,昨年度実施できなかった提案手法の改善を行う.具体的には,昨年度末に企業のソフトウェア技術から提案手法の出力結果に対する意見を得ることができたため,その意見を基に提案手法の改善を行う.

次年度使用額が生じた理由

企業に在籍する協力者との日程調整に時間がかかってしまい,提案手法の評価が昨年度末までかかってしまった.そのため,当初予定していた評価結果に基づく提案手法の改善および改善した結果の学会発表を実施することができなかった.

次年度使用額の使用計画

提案手法の改善後に行う学会発表のための旅費およびデモンストレーション用のラップトップパソコンの購入費用にあてる予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] コードクローンとの位置関係に基づく欠陥混入傾向の調査2016

    • 著者名/発表者名
      中山 直輝, 吉田 則裕, 藤原 賢二, 飯田 元, 高田 光隆, 高田 広章
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 57 ページ: 681-693

    • 査読あり
  • [学会発表] Towards Detection and Analysis of Interlanguage Clones for Multilingual Web Applications2016

    • 著者名/発表者名
      Yuta Nakamura, Eunjong Choi, Norihiro Yoshida, Shusuke Haruna, Katsuro Inoue
    • 学会等名
      10th International Workshop on Software Clones
    • 発表場所
      大阪大学(大阪府吹田市)
    • 年月日
      2016-03-15 – 2016-03-15
    • 国際学会
  • [学会発表] 情報検索技術に基づく関数クローン検出を用いた変更管理システムの開発2015

    • 著者名/発表者名
      佐野 真夢, 吉田 則裕, 春名 修介, 井上 克郎
    • 学会等名
      情報処理学会 第190回ソフトウェア工学研究発表会
    • 発表場所
      JR博多シティ(福岡市)
    • 年月日
      2015-12-15 – 2015-12-16
  • [学会発表] コードクローンとの位置関係に基づく欠陥混入傾向の調査2015

    • 著者名/発表者名
      中山 直輝, 吉田 則裕, 藤原 賢二, 飯田 元, 高田 光隆, 高田 広章
    • 学会等名
      ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2015
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2015-09-07 – 2015-09-08

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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