無線チャネルが変動しかつユニキャスト通信とマルチキャスト通信が混在する無線LAN環境、さらにユニキャストについてはUDPとTCPのフローが混在する環境にも注目し、通信帯域、遅延等の通信性能と省電力性能を高い次元で両立させる無線LAN基盤技術を確立した。具体的には、チャネル状態悪化時に伝送レートを下げることで悪化に対するロバスト性を確保する従来方式と異なり、良いチャネル状態の期間を選んで高伝送レートで迅速に通信し、捻出された空き期間やチャネル状態が悪く状態改善まで待機すべき期間はスリープして電力消費を抑制する手法を確立した。
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