研究課題/領域番号 |
26730057
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 翔 北海道大学, 情報科学研究科, 特任助教 (00708018)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | マルチメディア情報獲得 / パーソナライゼーション / ユーザインタフェース |
研究実績の概要 |
本研究は,スポーツの内容の理解を補助するコンテンツを,環境とユーザに適応して提示可能とするシステムの構築を目標としている.「観戦の環境とユーザの視聴行動」から「ユーザが所望するデータやその提示方法」を求める理論を構築し,効率的な観戦をユーザ毎に助けるシステムの実現を目指す.具体的には,研究期間内において以下を明らかにする. 【フェーズ1】試合内容の解析結果に基づく類似場面の検出 【フェーズ2】スポーツの内容の理解を補助するコンテンツ生成の理論構築 【フェーズ3】観戦の環境に応じたコンテンツ提示システムの実装 【フェーズ4】ユーザの操作履歴に基づくコンテンツ提示システムの高度化 昨年度行った【フェーズ1】により,試合内容が類似する場面の検出を実現し,内容の理解を補助するコンテンツを過去の試合から生成するための基礎データが取得できた.類似場面を検出することで,類似場面の試合とその時間が利用可能となり,Web上に存在する実況などのデータの活用が可能となった.今年度は,【フェーズ2】スポーツの内容の理解を補助するコンテンツ生成の理論構築を進めた.具体的には,【フェーズ1】で類似場面を検出することで,類似場面の試合とその時間が利用可能となるため, Web上に存在する実況などのデータの活用が可能となった.Webから取得可能な実況などのデータから,注目されている選手や攻守の状況を分析し,有効なパスコースの推定や現状を説明するデータの生成を行った.また,得られた成果について学会で発表を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の目標であった【フェーズ2】スポーツの内容の理解を補助するコンテンツ生成の理論構築について、おおむね順調に進めることができた.Webから取得可能な実況などのデータから,注目されている選手や攻守の状況を分析し,有効なパスコースの推定や現状を説明するデータの生成を行った.また、得られた成果について学会で発表を行った.
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降も,「観戦の環境とユーザの視聴行動」から「ユーザが所望するデータやその提示方法」を求める理論を構築し,効率的な観戦をユーザ毎に助けるシステムの実現を目指すべく,【フェーズ3】~【フェーズ4】について研究を進める.また,得られた成果について積極的に発表を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
実験用機材の購入を一部見送り,使用中のもので代用したため残額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
実験用機材の購入,研究成果発表費用等を計画している.
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