Matrix Product State(MPS)法のシミュレーションプログラムの開発に際し、多数の行列演算が必要となるが、ただ単に並列化するだけでなく、行列の性質を利用し、行列に対する近似を行うRandomized SVDの評価を行い、速度が2倍になり、さらに近似の導入に伴う計算精度の問題はないことを学会で発表し、テンソルくりこみ群法にこのRandomized SVDを適用した論文を出版した。また、厳密対角化法やMPSのシミュレーションプログラムも含まれており、共同開発を行っているALPSプロジェクトのライブラリに関する論文も出版された。
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