近年、暗号プロトコルはさまざまな要求に答えるために日々複雑になってきている。暗号プロトコルが複雑になるにつれて安全性評価は困難になるため、人為的なミスが発生しやすくなる。そのため、評価に誤りがある論文が多数存在し問題となっている。そこで本研究では、計算機を用いた暗号プロトコルの安全性評価の有効性に着目し、暗号プロトコルの安全性評価を厳密に行うことができる手法の実現に向けた検討を行った。本研究の成果は、暗号プロトコルの複雑化に伴う評価の誤りの増加といった深刻な問題に対して、有効な解決手段を提供するものとなる。
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