表面材質知覚は物体を安定して知覚するためには欠かすことができない重要な機能である。こうした材質知覚は、物体表面材質音と、その材質が持つ視覚パタンから判別することができる。本研究では、表面材質の視聴覚情報統合の発達過程解明のため、視覚・聴覚刺激を統制した上で、乳児を対象に行動実験と脳活動計測実験を行った。使用した表面材質は金属と木であった。実験の結果、生後6-8カ月児においては表面材質の視聴覚情報を統合できる可能性があること、そしてそれは乳児の表面材質に対する親近性が関係している可能性があることが示唆された。
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