本研究では,データ解析の道具のひとつである離散ウェーブレット変換を多次元に拡張し,その応用上の効果について多方面から研究を行った.2次元の場合においては,画像の特徴量抽出,画像復元,画像圧縮等の応用を意識しながら,画像処理に特化した新しい非分離型2次元ウェーブレットを開発した.提案手法の数学的な性質を調べ,応用上の有用性を検証した.また,研究成果を3次元空間にも展開し,曲面上のウェーブレットの構成方法について調査を行い,基礎検討を行った.新たな球面ウェーブレットを構成し,球面データ解析に応用した.
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