研究課題/領域番号 |
26730106
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
福地 健太郎 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30377022)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ものづくり / ゲーミフィケーション / ヒューマンコンピューティング / 集合知 / consumer generated media |
研究実績の概要 |
27年度は、音響フィードバックによるナビゲーション支援を題材としたゲームプラットフォームの開発を行った。当初予定ではデータフロー型言語の実装を検討していたが実装を簡便にするため、Javascript をベースとしたテキストによるプログラミング言語を実装することで代替した。また、それによりプラットフォームに登録されている既存プログラムからのフォーク処理の実装を達成し、プラットフォームユーザー間でのプログラムの参照や発展形の開発など、近年のプログラミング環境で一般化しつつある開発手法を取り入れることができた。また、タッチパネルによる開発を簡単に行えるようにするために、プログラム中のパラメタ部分を取り出してタッチ操作により簡便に変更できるようなインターフェイスの開発を行い、おおむね27年度の計画を達成することができた。 提案手法をハードウェアへ拡張するための開発については、Webブラウザベースのプラットフォームとハードウェアとの連携性に困難を生じたため、スマートフォンのタッチパネルをプログラムのインターフェイスとして利用する手法をひとまず採用し、実装を進めている。またこの応用においては、テキストによるプログラミング言語で適切なプログラミングを行うことが難しかったため、当初計画していたデータフロー型言語をあらためて導入することとして、現在開発を行っている。基幹部分の実装は完了しており、現在はハードウェアとの連携を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度の計画変更ではデスクトップベースでの開発を検討したが、その後に、Webブラウザベースでの開発経験を持つ開発者の協力を得て、当初計画通りのプラットフォームの開発を継続することができた。データフロー型言語を採用したプラットフォームの設計が計画段階の予想よりも困難であったため、計画の順番を入れ替え、テキストベース言語での実装を優先したためその計画変更に伴い開発に遅延が生じた。一方で、テキストベースに切り替えたことで、ユーザ間でのプログラムの共有機能や、当路うされたプログラムのテスト実行など、プラットフォームとしての完成度は計画よりも進展させることができている。 ハードウェアへの応用については、当初は無線通信デバイスおよびWebサーバを経由しての通信を計画していたが、通信遅延については対象アプリケーションの性質上無視できるものと想定していたが、予想以上に遅延の影響が大きく、ゲーミフィケーション用途には向かないことが判明した。このためWebブラウザとの直接通信するためのフレームワークの導入を図ったため、開発に遅延が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
ロー型言語の導入については、同種の言語をすでに開発している開発者の協力を仰ぎ、提案プラットフォームへの組込み作業を現在進めている。またスマートフォンなど タッチパネル端末との連携ができるようになったため、これを利用したアプリケーション開発を完了させ、実証実験へと移行する。 ハードウェア連携については、ジョイスティックインタフェースを経由したデータ通信など、ローカルでブラウザから制御可能な通信経路を使用することを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
値引きの適用や細かい物品の価格変動のため。
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次年度使用額の使用計画 |
部品等の消耗品の購入に充当する。
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