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2015 年度 実施状況報告書

グラフ構造データからの部分構造抽出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26730120
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

烏山 昌幸  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40628640)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード機械学習 / グラフ / 多様体 / バイオインフォマティクス
研究実績の概要

本研究ではグラフ構造データに関する推定問題に関して取り組んできた.27年度はグラフ上のラベル推定問題とグラフによる複数多様体構造の推定に取り組んだ.グラフ上のラベル推定問題は,部分的に与えられたグラフ上のラベルから未知のラベルを推定する問題であり,タンパク質ネットワーク上での機能推定やドキュメントのカテゴリー推定によく用いられる.ただし,グラフの持つパラメータの設定に精度が大きく依存することが知られていた.そこで数値データの潜在的な構造を近似するグラフ推定法に基づいてパラメータを定める方法を提案し,予測精度の向上を確認した.この成果について現在,論文投稿を行っている.グラフによる多様体構造の推定では,多次元の数値データ中の依存関係をグラフによって表現し,類似する数値特徴をまとめるクラスタリング法を提案した,多様体構造と呼ばれるデータ中の低次元の潜在的な構造を推定する手法は広く知られていたが,複数の異なる構造が存在する場合に,グラフを用いてデータから適応的に発見する方法は存在しなかった.このアプローチについて数理的に検証し,有効性を遺伝子データのベンチマークによって検証した.この研究については発展過程であり,国内研究会での発表を行っている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

投稿中の論文について査読に時間がかかっていため,やや遅れているとした(現在,Major revision中).研究自体は進捗しており,新たな課題(先述の二つ目の課題)について,引き続き進めていく.

今後の研究の推進方策

最終年度となるため,成果物の論文出版を目指す.特に,先に述べた二つの課題について,投稿中のラベル推定に関しては引き続き出版を目指し,進行中の課題であるグラフによる複数多様体構造推定について,実験検証をさらに進め論文としてまとめる.また,それぞれについて実装を整理し,公開する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 複数多様体の同時推定に基づく特徴クラスタリング2015

    • 著者名/発表者名
      烏山昌幸
    • 学会等名
      情報論的学習理論と機械学習
    • 発表場所
      筑波
    • 年月日
      2015-11-27
  • [学会発表] 機械学習によるグラフデータ解析2015

    • 著者名/発表者名
      烏山昌幸
    • 学会等名
      日本生体医工学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2015-05-09
    • 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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