研究課題
若手研究(B)
信号処理工学では,凸最適化理論を駆使した高性能アルゴリズムが多数提案されている.本研究では,凸最適化問題の一般化の一つである「有限個の閉凸集合の和集合を制約とする最適化問題」に着目し,工学的に重要な問題例に対して,効率的なアルゴリズムを提案している.また,数値実験を通して,凸最適化理論に基づく既存アルゴリズムに比べ,提案アルゴリズムが優れた性能を実現することを確認している.
最適化工学,信号処理工学
一般に,非凸最適化問題を解くことは非常に困難である.本研究では,工学的に重要ないくつかの非凸最適化問題が効率的に解けることを明らかにしており,その学術的意義は大きいと考えている.研究成果は理論的な基礎原理についての検討が中心となっており,社会実装のためには多くの課題が残されているが,携帯電話の通話品質改善を含む,様々な形で成果を社会へ還元したい.