連続空間を対象とする最適化手法である差分進化(Differential evolution: DE)を構造的表現を扱えるように拡張した,新たな木構造最適化手法の開発を行った.まず,組合せ的な解空間を持つ構造最適化問題において,解を構成する要素となる記号間に近傍構造を付与する方法を提案した.次に,近傍構造と木構造プログラムを相互に進化させるモデルを構築し,関数同定問題およびブール代数合成問題を対象として評価実験を行った.実験結果より,提案手法では記号間の近傍構造と木構造プログラムを相互に進化させることが可能となり,良好な性能を示すことを確認した.
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