本研究課題の平成28年度における研究計画では、(1)データの解析と(2)学会論文などでの研究成果の発表を行う計画であった。 (1)データの解析 本研究で開発されたコンピュータープログラムCAB-align (http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/bmd/bmd/Download_files/CABalign/ で公開中)を使用し、従来法では検出することのできなかった類似構造の検索を行った。その結果、三次元上の座標情報では構造の類似性が検出されないにも関わらずCAB-alignでは構造の類似性が認められるタンパク質構造のペアを見つけることができた。この興味深いタンパク質構造の関係については、後述するの学会で発表を行った。 (2)研究成果の発表 平成27年度後半に論文による研究成果の発表を行ったため、平成28年度では学会発表を行った。米国フロリダ州オーランドで行われたThe annual international conference on Intelligent Systems for Molecular Biology (ISMB2016)において、研究成果の発表を行った。国外の研究者とのディスカッションを通じて、本研究の適用方法について有意義な話し合いをすることができた。 学会発表とは別に、国内外の研究者と本研究成果を使用した共同研究の話し合いを行った。今後、公開されているプログラムを使用して国内外の研究者との共同研究を行う予定である。
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