我々は、薬理学に基づく予測パイプラインネットワークを開発した。分子経路に関与するタンパク質に対する試験化合物の結合可能性を正確・効率的に予測できる。予測スコアと実験的結合親和性は、R>0.8と良好なパフォーマンスを示した。更に既知のバイオアッセイ結果と比較することにより、様々なキナーゼ阻害剤の選択性を予測した。この結果も高い一貫性を示している。インパクトの高い学術誌に発表し、システム生物学研究所や東京大学医科学研究所とのプロジェクトでも、創薬分子を同定するためこのツールを使用した。さらに、創薬関係者をはじめとした社会全体へ貢献できるよう、オープンアクセスでsystemsDockを公開した。
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