本研究では,高度な測位処理をWeb上で提供することにより,高精度の位置情報の低コスト化・利用促進を図ることを研究の目的とし,オープンソース測位処理ソフトウェアの開発を進めている. 2017年度の実績として, (1)精密単独測位(PPP) 処理プログラムの改良(MATLAB版 / Java版)を進めた.Java版に関しては,本科研期間中に完成には至らなかったが,研究期間終了後も引き続き開発を進める予定である. (2)国際標準規格(OGC)準拠の WPS(Web Processing Service)エンジンZOO(http://www. zoo-project.org)を使用し,測位処理機能を実行するWebAPIを開発した.また,外部アプリケーションからWebAPIを利用できることを確認した. (3)goGPS(Java版)の測位処理を実装したDocker(コンテナ型仮想化技術)イメージを作成し,容易に測位処理WebAPIが利用できる環境を構築した.また,オーケストレーション機能(Docker Compose等)を活用することで,複数の測位処理サーバに負荷分散する環境を自動的に構築できることを確認した.
|