近年の学習の場において,従来の座学以外にPBLを代表とした能動的な学習や協調的な学習の重要性が増している.そのような環境下では,その場での対話や議論がいかに円滑にかつ効率的に行われるかが重要である.本研究課題では,この環境をサポートするためのファシリテータのように振る舞う知的対話管理システムの実現を目的としている. 本課題ではその中で,言語および非言語情報に基づく議論内容の要約と議論マップと呼ぶ議論状態の保持システムを提案し,その有効性を検証した.さらに分析に利用した対話コーパスの一部をKyutechコーパスと名付け,いくつかの付加情報を含めて無償で公開している.
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