本研究は、口唇動作の3次元数理モデルをCGへ応用し、聴覚障がい児のための口唇動作学習システムにおける教材である口唇動作CGアニメーションを自動生成した。口唇動作は3Dスキャナを用いて口唇動作を時系列的に連続な形状として記録・計測し、口唇動作における計測点の移動量を抽出した。さらに、移動量の共通性を抽出し、奥行き方向の動作を数理モデルとして定義した。この数理モデルは、個人の顔形状の違いにも対応できるよう顔の部位を基準として相対表現した。また、その数理モデルを3DCGに適用し自動生成されたアニメーションを評価検証した。その結果、最大正同定率は前研究の数理モデルと比較して最大で62%向上した。
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