研究課題/領域番号 |
26730183
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北原 鉄朗 日本大学, 文理学部, 准教授 (00454710)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 金管楽器 / 音響空間 / 筋電空間 / アフィン変換 / ニューラルネットワーク / 筋活動 / 演奏 |
研究実績の概要 |
本研究では、金管楽器演奏時の筋活動を音から推定する技術の確立を目指している。平成26年度では、1人の被験者が演奏したデータ(音響信号と筋活動測定データの組)を取得し、このデータを対象に音から筋活動データの推定を試みた。基本周波数などの音から抽出される特徴量によって構成される空間を「音響空間」、筋電センサーによって測定される値によって構成される空間を「筋電空間」と名付け、音響空間から筋電空間への変換をアフィン変換(線形の変換手法)とニューラルネットワーク(非線形の変換手法)で行った。その結果、後者の方が精度よく変換できることが分かった。この結果を International Workshop on Machine Learning and Music (MML 2014) にて発表した。この実験では、機材の調達の都合上、筋電が2ch分しか取得できていないので、今後は、4chの筋電センサーを利用して改めて実験を行うとともに、データ数(被験者数など)を増やして実験を継続していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた進捗はおおむね確保できたと考える。
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今後の研究の推進方策 |
4chの筋電センサーを利用して改めて実験を行うとともに、データ数(被験者数など)を増やして実験を継続していきたい。また、余裕があれば実験結果を利用した演奏支援システムの設計・実装についても検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
筋電センサーおよびデータバックアップ用のファイルサーバを当初購入予定であったが、以前別予算で購入したものを使えることになったため、その分残金が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
発生した残金は、被験者による演奏データの取得などに使用したい。
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