本研究では、金管楽器演奏時の音から筋活動(もしくはその逆)を予測する技術の研究開発を通じて、楽器練習に科学的妥当性をもたらすことである。主に次の成果が得られた。 (1) 音の高さや強さを様々に変えてトランペットを演奏した際の筋活動を分析した結果、音が高くなるにつれて筋活動が活発になることが分かった。 (2) 演奏時の音響信号から抽出した特徴量から筋活動量への変換を試みた結果、線形性を仮定した手法(アフィン変換)よりも線形性を仮定しない手法(ニューラルネットワーク)の方が精度が高いことが分かった。
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