現場と衛星データの組み合わせにより高精度化された薄氷厚アルゴリズムを用いて、海氷生産量を定量的に見積もった。まず東南極沿岸ポリニヤでの見積りを行い、この方法を南極海全体に適用し、半球規模での見積もりを行った。その後の展開として、全南大洋の海氷生産量、熱塩フラックスデータセットとして整備して、数値モデル等に使用できるようにした。これによって今まで不確かさ・誤差が大きかった海氷域での熱塩フラックス条件が、より確からしい形で気候モデルに対して提供される事になる。さらに、モデルによる気候変動の予測に対しても大きな貢献となると考えられる。
|