新しいタイプである全球-領域ハイブリッド型のエアロゾル輸送モデル(NICAM-Chem)に用いて, アジアのPM2.5予測精度向上を目指した.PM2.5の代表的な成分である黒色炭素(BC)と硫酸塩に注目した結果,月平均濃度分布の再現性は良好であり,高解像度にすることでメソスケールの擾乱に伴う濃度変化を再現できた.NICAMとは別の力学モデルであるMIROCも用いて,雲場の違いによるPM2.5濃度への影響も定量的に評価した.WRF-CMAQモデルも用いて,NICAM-ChemのBCと硫酸塩濃度の検証も行った.モデル間の不確実性を示すことができ,今後のPM2.5予測にも役立つものと考えられる.
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