パッシブサンプリング(PS)デバイスPOCISの農薬に対するサンプリングレート(Rs)を求め、Rsに与える水温の影響を室内実験で評価した。48農薬のRsは18、24および30℃で得られ、多くの農薬は水温の上昇とともにRsが上昇した。 POCISを用いたPS法とグラブサンプリング(GS)法による14日間のモニタリングを河川で実施した。2年間の調査でGS法ではのべ84農薬、PS法ではのべ98農薬を検出した。PS法ではGS法で検出した農薬について1成分を除き全て定量でき、GS法で検出されなかった15農薬を検出できた。PS法とGS法の平均濃度を比較した結果、両者の間には概ね1:1の良好な関係がみられた。
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