DNAヘリカーゼやDNAリゾルベースはDNA鎖切断修復において重要な役割をしている。本研究では、DNAヘリカーゼのWRN、RECQL5及びDNAリゾルベースのGEN1、SLX4の欠損細胞の、遺伝毒性物質に対する致死感受性を調べた。 WRN 及びRECQL5ノックアウト細胞は、ヒドロキシ尿素に対して、GEN1ノックアウト細胞は、トポイソメラーゼ阻害剤に対して、SLX4ノックアウト細胞は、アルキル化剤に対して、それぞれ高い致死感受性を示した。これらの結果は、細胞致死感受性が変化した組み合わせでは、これらのタンパク質が遺伝毒性にも影響すると考えられ、閾値の形成に関与している可能性が示唆された。
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