本研究は、途上国の典型的な地方都市であるタイのコンケン市を対象として、緑地(緑被率)の経年分析や、保全の重要性が高いLeopard cat、Green peafowl、Butterfly lizardの3種を代表種として生物多様性ポテンシャルマップを作成し、インフラ整備に伴う自然環境への影響について定量的に評価を実施した。 その結果、2011年及び2015年を比較した場合、森林面積は1,935ha(41%)、緑被率は11%減少し、3種の生物種の生息適性モデルを統合して作成した生物多様性ポテンシャルマップにより、保全の必要な生物種の生息環境も約41%も減少していることが示された。
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