自動車内装材におけるリン系難燃剤の使用実態の検討において、主として縮合型のDEG-BDCIPPはウレタンの難燃化に使用されていた。また2003年以前に製造された車両の防振材においてリサイクル原料由来のリン系難燃剤の移行が確認された。 自動車内装部材から車内ダストへの移行の検討においては、揮発と接触の2つの経路で難燃剤が移行することが確認された。難燃剤の移行は接触によるものが主体であり、その移行性は難燃剤の蒸気圧に依存することが明らかになった。 ASRリサイクル工程において、縮合リン酸エステル類難燃剤が加水分解し、毒性と放出性の高いフェノール類化合物が精製することが明らかになった。
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