| 研究課題/領域番号 |
26740057
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| 研究機関 | 長崎大学 |
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研究代表者 |
小松 悟 長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (80553560)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| キーワード | 太陽光発電 / 農村電化 / 国際開発 / 国際研究者交流 / バングデシュ / 気候変動 |
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| 研究実績の概要 |
途上国で農村電化を進める上で、太陽光発電を利用した電化設備の導入は有望な手段の一つである。本研究では、バングラデシュでの住居用電化設備（SHS: solar home systems）の普及を事例に、導入世帯・非導入世帯の双方に対して追跡調査を実施して、長期間の観察データを整備する。得られたデータを基に、生活改善効果を収入増加・教育効果の観点から評価するとともに、設備導入による貧富の格差を分析をすることで、農村電化事業のインパクト評価を行うことを目的としている。
平成26年度においては、バングラデシュ農村部の治安状況や、近年の SHS導入世帯において進んでいる技術革新の進展といった調査対象地の状況変化を踏まえ、海外協力者との農村電化の状況確認、農村電化やインパクト評価手法に関する先行研究の調査、を実施した。とりわけバングラデシュ農村地域においてLED（light-emitting diode: 発光ダイオード）を利用した電化が普及しつつあり、発電量が限定されるSHSとは親和性が強く今後も需要が増加することが予想されるため、これらLEDの普及を踏まえた農村電化と、結果として生じる住民生活のインパクトを注視する必要があることが分かった。また、海外協力者を招へいし今後の計画について議論を行った。更にバングラデシュでの農村電化に関する論文を取りまとめて刊行した。平成26年度に行ったこれらの活動を踏まえて、平成27年度にはバングラデシュ農村部での調査（予備調査及び大規模本調査）を実施することを予定している。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、バングラデシュでの住居用電化設備（SHS: solar home systems）の普及を事例に、長期間の観察データを整備するとともに、農村電化事業のインパクト評価を行うことを目的としている。資料収集や関連論文の刊行、海外研究者の招へいを実施することで、今後の長期観察データ整備に向けた予備的調査、最新の研究対象地の状況の把握ができたと考えている。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成26年度に行った活動を踏まえて、平成27年度にはバングラデシュ農村部での調査（予備調査及び大規模本調査）を実施することを予定している。バングラデシュで調査する際の課題として、雨季の調査が難しいこと、治安の悪化によって調査が困難になることが挙げられる。海外の協力研究員と密に連絡を取りながら、調査を進めていく予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、平成26年度に実施を検討していた農村調査を27年度に実施することにしたためである。理由としては、第一にバングラデシュの治安状況が不安定であったことによる調査進捗への懸念である。第二に、調査対象地域で進んでいる重要な技術革新の進展を踏まえた家計調査が必要であり、しいては本研究課題の遂行のために欠かせないことが分かったためである。平成26年度の調査を実施しない場合の推計への影響を検討したが、問題がないと判断した。そのため平成26年度は、海外協力者を招へいし調査計画の検討、論文や書籍の調査、分析手法の検討を行った。
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| 次年度使用額の使用計画 |
バングラデシュでの調査に関わる経費に充てる予定である。具体的には渡航費、調査員旅費、移動費、調査委託をする場合の委託費を想定している。
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