研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、コモンズの環境保全機能を維持・再生するための管理費用の負担のあり方を解明することである。日本のコモンズの多くは、自然資源の経済的利用価値が低下したため、利用されずに管理放棄されている状態にあり、過少利用問題と称されている。本研究では、半自然草原の保全を事例についてフィールドワークを実施し、環境保全機能を維持するための費用負担構造のあり方について、入会を起源とする集落単位での管理を核としつつも、重層的な費用負担が有効であることを明らかにした。
環境経済学、エコロジー経済学、林業経済学、コモンズ研究