本研究では、全国の環境アセスメント等で実施された環境調査報告書から希少種の生息確認地点1800か所超の情報を新たに収集し、GISデータとして整備した。これらの希少種分布情報と既存の環境情報(地形や植生)を用い、希少種の生息適地や生物多様性の保全上重要な地点を予測する生息適地予測モデルを構築した。これを基に、生物多様性の保全上、重要な地域を明示するとともに、UAV等の新たな環境調査技術を用いた予測精度の向上策について調査した。また人口減少や防災・減災といった国内の重要課題に対し、生態系を活用した自然共生型社会の実現に向けた各種ロールモデル(グリーンインフラの活用等)の検討を行った。
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