研究課題/領域番号 |
26750005
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
加藤 健郎 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (70580091)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | デザイン理論・方法論 / ロバストデザイン / ユニバーサルデザイン / 人間中心設計 / 品質機能展開 |
研究実績の概要 |
本研究は,ロバストデザインと類似する概念を有しデザイン上流過程に用いられるユニバーサルデザインや人間中心デザインの知見と,デザイン上流過程において用いられるボトムアップとトップダウンを融合したデザイン展開を行う創発デザインの知見を応用することで,デザイン目標とその因子の設定を支援するロバストデザイン方法(システム)を構築することを目的としている. 2015年度の研究では,まず,創発デザイン手法の調査として,国内外の原著文献約2000件のなかから127個の創発デザイン手法(デザイン手法のなかでデザイン上流過程における分析・発想・評価に特化したもの)を抽出した.次に,抽出したデザイン手法を分類する視点として,製品開発全体を系統立てて進めるためのシステムズエンジニアリングに着目し,そのプロセスに基づいて特徴の分類を行った.さらに,それらの分類結果を用いてリクライニング車椅子の基本デザインを行うとともに,昨年度の同基本デザインと比較することで,提案した特徴分類の有用性を確認した.これらの成果は,原著論文2件,国際会議発表1件,国内会議発表7件にて報告された. 以上のように本研究は,研究実施計画に基づいて順調に実施されている.今後も,引き続き研究を進めていくとともに,その成果発信を推進していく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「研究実績の概要」で述べたように,本研究は,2015年度までの研究実施計画の目標を達成していることに加え,2016年度以降の研究実施計画の一部にも着手している.今後も引き続き,研究および成果発信を推進していく予定である.
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今後の研究の推進方策 |
本研究は,研究実施計画に基づき順調に遂行されている.最終年度の2016年度の研究では,システム開発および有効性検証に多くの時間を要すると考えられる.このため,人件費を利用しながら効率化を図ることで,研究を活性化していく予定である.
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