デジタル画像輝度から机上面照度を決定する手法を模索するための実験環境は暗室(1200×1200×1200mm)の上部に汎用のデジタルカメラ(Panasonic製DMC-FX700)を設置可能としている。さらに、机上面のデジタル画像を撮影するためにカメラレンズ中心が机上面中心となるように設置した。机は黒色と白色の木製テーブル(1000×600×630mm)を使用し、LED電球(電球色,全光束520lm)を高さ1000mmの三脚に接続し、机上面に光を投射した。 測定はデジタルカメラを用いて机上面画像を撮影した後、机上面照度の測定を行った。机上面照度は机上面に300×300mmの正方形の測定面を設定し、正方形の四隅、各辺の中点および中心点の計9点を設定点とした。机上面照度は照度計(コニカミノルタ社製CL-200A)で測定した9点の照度から4点照度法により求めた。 デジタルカメラ画像は照度測定面のみを切り取り、ヒストグラムデータから各ピクセルの輝度値の総和を求めた。 デジタルカメラ画像から得られた机上面デジタル画像の輝度値の総和と机上面照度の平均値との相関は0.99という高い相関係数が得られた。机上面において高い相関係数が得られたことから、デジタルカメラ画像の輝度値から机上面照度の予測が可能と考えられる。
|