本研究は,呈示された色・形に対して甘味・酸味・塩味・苦味・旨味の味覚的な印象を主観評価し,評価結果をもとにパッケージから味覚的な印象を与えるための食品パッケージデザイン支援ツールを作成した.初年度では,色・形に対する味覚的な印象を定量的に評価し,視覚刺激の味覚的な印象への影響を調査した.結果として色相,明度,彩度の味覚的な印象への影響を示した.最終年度では,2色で配色された刺激の味覚的な印象を評価するとともに,パッケージの色・配色を入力することで味覚的な印象を数値化し出力するツールを作成した.2色配色は単色の結果の足し合わせで説明可能であり,食品パッケージと比較してツールの有効性が示された.
|