消費者の食品に対する味の嗜好性・ニーズを視覚化することを目指し、本研究では、味覚センサによって測定された味数値データと食品の好みの順位化アルゴリズムを組み合わせた、消費者が好みの味の食品として判断している「味の質」を視覚化することのできるアルゴリズムの提案および具現化を行うものであった。本アルゴリズムは、消費者が好みの味を持つ食品を選択することによって、結果的にその食品の持つ何かしらの「味の質」に着目している結果を出力することのできるものとなる。これによって、定量的な味数値データに基づいた味の質と主観的な評価である好みの食品が融合され、新たな食品評価ツールとして、さらには味の嗜好性の客観化ツールとして食品関連企業にて用いることができる。本研究では味覚センサにとって測定された味数値データと食品の好みの順位化アルゴリズムの提案および具現化を行なった。 最終年度は、実証実験の結果から、本研究のアルゴリズムの検証、プログラムとしての修正および改善、さらにWeb利用可能なアプリ開発としてAndroidOSをターゲットとしてアプリの開発を行なった。
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