研究課題/領域番号 |
26750042
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
安井 苑子 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (30716634)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 頭頸部癌 / 化学放射線療法 / 栄養評価 / BIA / 低栄養 |
研究実績の概要 |
本研究は、頭頸部癌の化学放射線療法において、低栄養を引き起こす因子を解明することを目的とする。治療前の栄養状態の評価として、従来の評価法である主観的包括的栄養評価(Subjective global assessment; SGA)および身体計測(身長、体重、上腕周囲長、上腕三頭筋皮下脂肪厚)に加え、Bioelectrical impedance analysis (BIA)法により測定した骨格筋量などの各種パラメータを用いて栄養評価を行う。治療中の栄養摂取状況、有害事象の重症度、筋力、活動量についても併せて調査し、低栄養(体重減少、筋肉量減少)に影響を及ぼす因子を解明する。 本年度は後ろ向き観察研究として、データ収集施設において過去に化学放射線療法を受けた数十例の患者のSGA、体重、栄養摂取状況等についてのデータベースを作成した。完成後は低栄養の因子について解析予定である。 前向き研究としては体制整備が主となった。必要機材としてInbodyを購入し、測定条件の検討を行った。有害事象の評価に使用する調査票について検討を重ね、使用の準備を整えた。倫理審査委員会の承認を得るとともに、対象者の抽出および測定スケジュール等について研究協力者と打ち合わせを重ね、現在数十例のデータが蓄積されたところである。主観的包括的栄養評価、身体計測、BIA法による体成分分析、治療中の栄養摂取状況の評価、有害事象の評価、筋力測定、活動量測定についてすべて問題なく実施できている。今後は、症例数を増やし、解析を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、BIA法による体成分分析をすぐに実施できるものと考えていたが、実際に機械を購入し測定を行ったところ、計測値にバラツキを認めたため、測定条件の検討に予想以上に時間を要してしまった。また、有害事象の評価用紙について検討を重ねたため、調査開始時期をずらす結果となってしまった。そのため現時点では当初予定していた症例数に到達していないため、達成度はやや遅れていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
対象者の抽出法、評価スケジュール、測定要件、有害事象の調査法などについてはほぼ確立できた。今後、研究協力者との連絡体制をさらに強化し、患者数を増やしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究費を次年度に56,000円繰り越す理由は、研究開始時期が遅れたために測定のための消耗品を購入できなかったためである。次年度は測定数が増えることが予想されるため、測定のための消耗品が必要である。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額は備品費(パソコン)、消耗品費、国内・国外旅費(調査、研究成果発表)として使用予定である。
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