(1)多周波生体電気インピーダンス法により体組成の経時的変化を検討した。治療前に比し、治療後8週の体重、骨格筋量は有意に減少したが、体脂肪量に有意差はなかった。(2)治療前クレアチニン身長係数high群とlow群に分け、治療中の有害事象、治療中断、予後を比較した。low群では、治療中に深刻な血液毒性を認める割合が高く、放射線治療中断日数が多く、治療後生存率が低かった。本研究では筋肉量減少と関連する因子の解明には至らなかったが、治療前の筋肉量低値は治療中の血液毒性や治療中断と関連する可能性が示された。
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