月経周期に伴う自律神経活動と食事の変動を明らかにするため、月経周期が安定した女性の卵胞期および黄体期に、24時間心電図、食事摂取状況、食行動、不快症状、睡眠状況を測定した。その結果、卵胞期と比較して黄体期のたんぱく質・脂質摂取量が有意に高く、全睡眠時間が有意に長く、覚醒回数が有意に多かった。交感神経活動は黄体期が有意に高かったが、月経周期に伴って変動した食事などの指標で調整すると変動は有意ではなくなった。またランダム化比較試験の結果、夕食のエネルギー割合を増やすと、夜間睡眠時交感神経活動が高くなった。 以上の結果から、食事が月経周期に伴う自律神経活動の変動を抑える要因となる可能性が示された。
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