本研究では、メタ認知スキルの学び方を議論のファシリテーションの経験学習を通じて探求していく教育プログラムを開発し、2年間に渡り実践した。教育プログラムでは、経験学習サイクルの転回を意識させ、議論のファシリテーションの経験の中で試行錯誤させた後に、その活動の背後にあるメタ認知的活動の知識についてTA活動を捉える枠組みとして教えた。教育プログラムで提出された報告書を対象に分析を実施したところ、TAは知識を経験と結び付けて理解を深化させ、メタ認知の観点から経験学習サイクルを転回し、メタ認知スキル習得への動機づけを高めたことが示された。
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