2015年度は初任教師の自律を促すメンタリング支援システムのデザインを行った。具体的には、メンタリングでの対話を支援するために、日頃どのような情報を若手教師が記録すれば良いのか、2014年度で得られたデータを分析し、その結果をもとにメンタリング支援システムのデザインを行った。分析の結果、子どもの情報を中心に記録をすること,もしくは,教科の情報を中心に記録をすることが有効であると明らかになった。 子どもの情報を記録するとは、授業中などで子どもの画像を撮影するということである。それらの子どものデータを、メンタリング支援システムFRICAの座席表機能などと連携して利用することで、メンタリング時に効果的にリフレクションを行う事ができる。具体的には、若手教師がどの子どもを日頃どの程度気にしているのか、撮影枚数などを可視化することで、それらをもとに対話を行う事ができる。 教科の情報を記録するとは、黒板や子どものノートなどの画像を撮影するということである。撮影した画像を教科ごとに分類し、それらを可視化する(例えば画像を変遷などを追う)ことが有効だと考えられる。特に、黒板の画像はリフレクションにおいて重要で、メンタリング対象になった授業と、日頃若手教師がどのように授業をしているのか、黒板の画像と併せてリフレクションをすることで、メンタリングをより効果的に行うことができる。 FRICA、Listenaのメンタリング支援機能と、若手教師によるこれら実践の記録機能をあわせることで、メンタリングを効果的に支援することが出来る
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