研究課題/領域番号 |
26750092
|
研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
大嶋 康裕 崇城大学, 工学部, 助教 (00535677)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 数学教育 / 電子黒板 / 教育工学 |
研究実績の概要 |
平成23年度から平成25年度までに崇城大学において過去に実施していた授業における板書写真を用いて、微分積分学60単元、授業回数360回分の中から実際の解説の際に動きをイメージさせる説明箇所について、単元を複数指定した。また、平成26年度に実施した授業のうち微分積分学についても板書写真の撮影を行った。変換規則として、指定した色で板書した際に、その箇所のみ抽出する範囲において定めた。ソフトウェアについては、OpenCVを選定し、ソフトウェア作成を開始した。「動き出す図」を実際に電子黒板で触れて操作させる作業を行うため、広義積分と接平面の単元を選び、出力例として GeoGebra で作成したファイルを用いて、学生2名、大学院生3名に操作させた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始時点で、授業についての板書写真は大量に撮影されており、また過去に参考資料としてLMSに掲載するために整理して管理していたことで、単元選定の作業の効率化が図れた。今年度の段階ではソフトウェア作成の初期の段階であるため、変換対象となる図の形状にかなり厳しい制約を持たせる必要があったものの、実現可能性を検証できた。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は追加の分野として、微分方程式15回の授業について板書写真約100枚、複素解析12回のセミナーについて板書写真60枚を追加する予定である。これらで使用する図について、今年度定めた変換規則では変換可能ではないものを調査する。また、クライアントとなるタブレットのOSの種類を問わず機能することを目的とし、撮影した板書写真をサーバーにアップロードすることで変換が可能となるようシステムを構築していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度および平成27年度に購入を想定していたタブレット端末が廃盤となり、平成27年度以降の研究計画に関連して在庫が豊富にある機種を購入する必要性を考慮して後継の機種を選定したため、価格合計が計画より増えた。このため他の経費分を物品購入に充てたことにより次年度使用額が生じた。
|
次年度使用額の使用計画 |
電子黒板に接続する小型PC機器とタブレット端末との無線LAN接続のためのケーブル、ハブ、ルーターの購入費用に充てる計画である。
|