研究課題/領域番号 |
26750105
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研究機関 | 北九州市立自然史・歴史博物館 |
研究代表者 |
大橋 智之 北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 学芸員 (20584519)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ハンズオン展示 / 視覚障害 / 恐竜 |
研究実績の概要 |
当該年度は、H26年度の情報収集の結果から選定した参考及び比較すべきハンズオン展示を設置・取り組んでいる博物館の視察調査を実施した。研究計画に挙げた博物館の中から視察対象の機関を選定した他、多様なハンズオン展示を設置しそれらを用いた活動を実施している博物館を効率的に視察するために調査対象の機関を抽出し視察を行った。視察した博物館は、英国のロンドン自然史博物館、科学博物館、大英博物館、Victoria and Albert博物館、米国のアメリカ国立自然史博物館、アメリカ自然史博物館である。このうちロンドン自然史博物館、Victoria and Albert博物館、アメリカ国立自然史博物館では展示担当者に聞き取り調査を実施し、それぞれの館のハンズオン展示、視覚障害者向けサービス、展示プラン等の方向性について調査することができた他、館内視察に同行してもらい現場でのハンズオン展示の在り方についても意図や計画をそれぞれの展示物で調査することができた。これらの調査の結果、本研究の目的達成のために可能なこととそのために必要なことを検討することができ、ハンスオン展示の果たすべき役割をよりはっきりと抽出することができた。 他館視察の成果を踏まえてワークショップにそれらを活用するため、ワークショップ対象となる協力組織との打ち合わせを実施した。この組織は本研究とは別に当館のハンズオン展示を利用しており本研究協力の理解が得られやすく、ワークショップ実施プランを協議検討することができた。今後はワークショップを実施し得られた結果の精査から本研究の成果をまとめていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他館視察では当初の想定よりも効果的な視察・聞き取り調査を遂行することができた。ワークショップ実施に関しては検討と協議に時間がかかったため当初計画よりも少し遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
ワークショップを実施する。ワークショップ対象は視覚障害者、健常者での2回実施しそれらの結果を比較する。ワークショップ等での参考となるハンズオン展示を館内に設置する。これらの結果をまとめ本研究の仮説を検証する。成果を学会発表等アウトプットする。
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次年度使用額が生じた理由 |
ワークショップ等で使用する物品(標本)を当初計画のものから変更し廉価で購入することができたため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究成果を報告する学会発表等に参加する。
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